おやつの時間

Banana




 
おやつの時間になった。


バナナを何本か頂いたね。
あれにしましょう♪

*****

何年か前のある日。

ミヤさんと家に二人でいると、
3時になった。

ミヤさんは、私の祖母。
高齢で歯がない。


おやつの時間♪

何か二人で、おやつを食べたい。

けれど、そういうときに限って、

パン、アイス、ちょっとしたおやつっぽいのが
ちょうどなんにもなかった。

でも、二人でおやつの時間を過ごしたい!

バナナが一本だけある。。。

彼女が嫌いなものベスト3に入る、バナナ。

ミヤさんは、生のバナナしか口にしたことがない。
それで嫌いになっている。

ミヤさんは、メロンも苦手。

もしかしたら、生で、なんかモソモソした、のどにひっかかる系
が苦手なだけなのかもしれない。

彼女の好きなものは、エビフライ。
これは、何本も食べる。

揚げものは、好き。
ナマのモソモソは苦手。。。。

そうだ!!
バナナを揚げてしまおう!
そこで、
一本のバナナをどう二人で、均等に食べることができるか考えた。

包丁で、一本のバナナをまず、半分。

そして、一人が6口くらい、フォークで運ぶことができればいい。


ただ、油に入れたら、そのまま、べちゃべちゃになってしまいそう。

!!

そういえば、くず粉が残っていた。
これを衣にしちゃおう。

フライパンに油を引いて、
半分揚げる感じで焼いて。

ちょっと水を足して、
ふたをして。
目玉焼きの容量に似ている。

すぐに火が通って、透き通って、
ファワァ~ッ、ふぁ~な感じのバナナおやつができた!!

そこにメープルシロップとシナモンを。

「これ、おいしいね~。」

ミヤさんは、大喜び♪

よかったぁ~。

おいしい時間。

おやつの時間は、大切な時間。


*****


ミヤさんのおかげで、
私のお気に入りおやつ。

バナナ揚げ。

フリッターみたいな衣ではないけれど、
葛の透明感がいい。

今回は、水を多く入れすぎたから、
ふにゃふにゃになっちゃった。


これ、トーストにのせてもいいかもね。

二人で一本が、ちょうどいい量かもね。


ミヤさん、ありがとうね!!