the Visitor

扉をたたく人


「今日は、何かのイベントですか?」


「あぁ、すみません。
今日は満席なんです。」
明日なら、大丈夫ですよ。」


「何があるのですか?」


「これです。」


手渡された紙には、

”扉をたたく人”



「電話で予約できますよ。」

「いいえ、今、ここで予約していきます。」


会社の帰り。
いつもの帰り道。

途中の雑貨屋さんが珍しく、
夜にお店の扉が開いていました。

雑貨屋さんの奥のペンギンサーカスさんに
次々と人が入っていくので、
お店の方に聞いてみました。


茅ヶ崎映画祭?


そういえば、何かの映画を見てみたいと
思っていた時。


いいタイミング。

私には、
どこか興味を引くタイトル。


翌日は、雨。

でも、
席は、ふかふかのソファです。
ラッキーです。

どうして、茅ヶ崎にちなんだ映画上映なのに、
この「扉をたたく人」?

不思議に思っていたら、

「私が4年前に茅ヶ崎に来た時に、
誰も知り合いがいませんでしたが、
その時に知り合った人たちが
私の扉をたたいてくれました。
そんなここ茅ヶ崎の温かい人のことを思ったときに、
こちらの作品を茅ヶ崎映画祭で、と
今回の上映作品に
選びました。」

そうだったのね~。

司会の方がお話しされました。

ペンギンサーカスさんは普段も雰囲気が良いのに、
さらに、音響効果も良かったのです。

自然なつながりで
それならと、
大工さんが手がけてくれたそうです。



映画が始まって、
主役の人の声に聞き覚えがありました。

この声、聞いたことがある。
とても良く知っている。。
どこで聞いた声だったかな?

しばらくして、気がつきました。
私の大好きな映画、
Eat Pray Loveに出ていた人の声でした。

そう、私は、監督や出演者の名前をあまり
気にしていないです。

ただ、
その作品の中に浸ります。


アメリカには行ったことがないれど、
この映画を見て、
ジャンベという名前も初めて知って、
2001年の9・11という日がいかに、
政府が恐怖心を持っていることが
悪影響を作りだしているんじゃないの?
と感じました。


みんなにとって、
平和な地球でありますように。


そして、
茅ヶ崎映画祭という
素晴らしい企画に出会えたことにも
感謝です。


ありがとう。