一本の木

Tree
2012/12/30 17:54  in Christchurch

2012/12/30 17:52 in Christchurch

2012/12/30 17:59 in Christchurch








公園の中をずっと歩いていたら、
日本語で書かれている鐘がありました。
「世界平和の鐘」

その鐘の先をさらに歩いていくと、


!!!!!

なっ、なんだー??


その木の前を歩いていた男の人は、

木の一本の枝に

ひょいっと2本の手で足を浮かして、
腕立て伏せみたいに
手を枝にのせています。

それで、すこし枝を上下に揺らしてみたりしている。

それから、満足したのか、その人は

またどこかに歩いて行きました。


その枝はどこまでも伸びている。

??

そんな光景をながめて、

わたしもその木に近づいてみました。


うわぁ~、

枝が、これが枝?

幹みたい。

私は、こういう木を初めて見ました。

2012
2012/12/30 17:55 in Christchurch

雨があがったあとの

太陽にあたる緑は、またとても輝いています。


私はとても不思議に思いました。


なんで?どうしてこんなにも長く、
地面にくっつかないで
それも横に伸びていられるのだろう?


2012/12/30 17:56  in Christchurch

木の幹の周りをゆっくり歩いてみました。


この枝は、かなりの人気があるらしいです。

なぜなら、枝の上がつるつるとなめらかになっています。

この木に立ち寄る人が必ず、なでなでと触れているようです。

私も触れました。


先ほどの、のびのび伸びている枝の反対側に来てみました。

びっくりです。

足元がふわふわの土だったからです。


2012/12/30 17:56 in Christchurch

海の上の砂とも違う、

とにかく、足は沈みはしないけれど、

とてもやわらかく、弾力があって、

でもしっかりしているような感覚でした。


そしてそこにあった枝は、

なんと!!


随分高い場所から折れていました。


そうして、その枝からはたくさんの葉があふれていました。




!!


私の疑問が解けました。

この木は、バランスをとっていました。


木自身の自由な発想で、

片方を伸ばし、その反対側で支えていたのです。



あぁ~。

私は、この木の反対側の枝を見たときに、

本当に感心してしまいました。


以前、奇跡のりんごの本を読んだ時に、

りんごの木自身が何かの理由で、

わざと葉に穴をあけるというのを思い出しました。


虫が葉を食べて穴ができるのではなく、

その木自身の考えで。


なので、きっとこの木ももしかしたら、

むこう側に伸ばしてみた枝がなんだか人気があるから、

こちら側で支えよう。


そんな考えで折れてみたのかな、なんて思ってみました。


その折れたところは、とてもとても綺麗な緑色の葉が

びっしりと生えていました。


人間も怪我をしたあとの場所に急に毛が濃くなったりするのと

同じ現象だなぁ、と思ったり。


それか人が折ったのかな?


どちらにしても、バランスだわ。


2012/12/30 17:59 in Christchurch


また、あの枝に触れている人がどこからかやってきました。


本当に、上を見ても、土を見ても、
とにかく、
ひとつ呼吸をするたびにリラックスできる木です。

ちょうどベンチもあります。

座ってみました。




こちらの木の葉が覆いかぶさっています。

でも、座ると目線の先には?


これも

なんでなのかな~?

とても美しい光景がありました。


2012/12/30 18:03 in Christchurch


その向こうにバラがたくさん咲いているのが見えました。


はぁ~、今こうして思い出していても、

リラックスしています。


私はまた、この木に会いに行きたいです。