ヘルパーの授業で

Let's start at the very beginning
2013/1/19 7:10 in Chigasaki



ホームヘルパー2級講座。

1月19日からはじまり、3月9日に終了。
毎週土曜日の教室通いでした。


授業中の数々の先生方のお言葉は、
毎回、私にとても響きました。


ご年配の方の身体の動かし方とか
そういうことを勉強するのかと簡単に思っていました。


もちろん、そうです。


その前に、
人間と人間が生活の場で接すること。
そこで、どうして、ヘルパーの役割が大きいのかということ。


そこの根底は?
QOL(キューオーエル)の向上。

Quality of life.


生命の質、生活の質、人生の質


人の毎日の生活の満足度を上げるのが役目。






分厚い教科書が3冊でした。


しかし、私がノートにメモした、
先生方の言葉は、
私が日々の生活で
心がけようと思ったもの。




「一人一人の尊重。」

「どんな人に対しても、おおらかに。」

「人間をたくさん知ることが大切。」

「相手をまるごと受け入れる。」

「なんでも自分で決めることの大切さ。」

「自己決定。」

洋服選びも。



「認知症とはいえ、人は、
感情に乗った記憶は、よく覚えてる。」


「ゆったりぺースで。」


ご年配の方との接し方には、
普段の私たちが、
子供にも、同世代にも、
あらゆる人にも同じように接することが
大切なのかな?



そして、私自身、技術的なことで学べて嬉しかったのは、
ベットメイキングでした。


白いシーツをホテルのようにどうしたら、綺麗にできるのかな~?


なんとなく普段、心の奥底で思っていたことが、実技演習で学べて、
とてもラッキーでした。


目の見えない人の場合のベットサイドのシーツの折り方とか。
手で触れただけで、どっちが枕側なのかとかわかるようにするのです。


一石二鳥とはこういうことなのかな?


そのシーツをマットレスに折りたたむ時の先生の力強い言葉。


『足元が大事!!』


そう、足元のシーツを最後にピンと張って、織り込むときです。

何度も、足元が大事です、とおっしゃいます。







ある日の授業のあと、
教室で先生と何人かで
お話しをしていた中での会話。




「私は、2年一緒なだけで、嫌になったわ。
すごいじゃないの!」




ヘルパー2級講座の先生は、
おっしゃいました。




私の母は、
通算、20年。

2人の祖母を10年ずつ、
自宅で介護してきたのです。


何気ない会話から、
私は、母の偉大さにも気づかされました。


自宅介護では、
ヘルパーのようにしなくても、

家族が自宅で介護をしている、
どんな方法であれ、
それだけで、
素晴らしいと、先生はおっしゃってくださいました。




2013/2/16 14:22 in Fujisawa




授業最後の日。
口腔ケアでの先生のお話し。


「小さい頃からの食育って、大事だね~
唐揚げとポテトだけで育ったら?
人間をつくっているの。
根本の。」


「食事って、治療の一つなんだよね~」

「運動も、治療の一つ。」


「噛まないと筋力すら落ちる」


「その人が、
自分で食べたいように
食べられる大切さ。
それが、わかってくる。」




歯科治療がいかに大切かというお話しの中で、、


「噛む、奥歯を噛む。」

「歌を歌うことも、食べる練習!」

(つばがたくさん、口の中にできるから。)



「8020。ハチマルニーマル」

「何も、痛い方向を選ぶ理由は?」

(虫歯を作る理由は?)



「自分の磨きぐせを改善する。」


「ブラッシングは、
回数少なく、効率よく。」


「老後の生活が、良い。」




授業最後の言葉。



「無駄なものは、口に入れない。

これが基本!!」






私には、全授業の中で、
先生方の共通している
メッセージを感じました。



”人様の生活の質を
上げるためのヘルパーは、
まずは、
ヘルパー自身の人間の質を
上げること。”




素晴らしい、授業でした。

ありがとうございました。



2013/3/9 打ち上げ会
高千穂の梅酒