歯と老後の行方

The most important is your teeth in this life
 RawFoodforLife.org'sphoto.




「ねっ、最近食事は大事だってこと、わかってきましたよ~」
「ジャンクフードは、やっぱり良くないですよね~」
「ほんと、食べ物って、大切ですよね~」



『はい、今日は、食事のバランスがどれだけ大事かということを
見ていきたいと思います。』



「えっ~!」
「今、話していたこと、そのままですね~!」


私と敦子さんは笑いが止まりません。


『そこの後ろの席の人~、いいですか~?』





それは、ホームヘルパー2級の最後の授業が始まるときでした。

私たちは、最近の食事情や

皮膚に出てくる食物アレルギーなど自分たちのことを話していました。

そうした時に、

先生に注意されたのです。


その導入のタイミングがあまりにも良すぎて、

さらに笑いを抑えるのが大変でした。



「あのとき先生に教壇から注意されたことも実は楽しかったです。」

敦子さんがメールで送って下さった言葉です。



そんなふうにクスクスと笑って始まった授業でしたが、

内容は、介護される人の食事内容と

口腔ケアでした。



「歯ブラシは、夜に20分です。
朝、昼は忙しいので、夜に20分、しっかりマッサージをしてくださいね~」


さて、この頃の私の歯茎はかなり弱っていました。

歯磨きで、うがいの度、血が出る。

なんとかしたいと歯医者に予約もしていた時でした。



この日の授業は、私に響く内容でした。



いかに歯は大切か、

唾液が大切か。

その食べ物を身体に取り込む口のケアは

どれだけ大切か。


食べ物を身体に取り込むためには、

歯がなくては、食べ物を噛めない。

歯があるからこそ、食べ物が噛める。

歯があるから、笑える。

歯があるから、外に出かけるようになる。


そんな話に発展していきました。


2013/3/9
ヘルパー2級講座の仲間と打ち上げ会 in Fujisawa
こんなふうにテーブルのものを箸で食事ができる、素晴らしさ!



そう言えば、

何年も前に気功の先生も話されていました。


『皆さん、年をとったとき、自分の歯でごはんを食べたいですよね~?
そのためには歯だけではなく、歯茎もいたわりましょう~』

「はぁ~~~あぁ~~~~」
と大きく両手で下顎を持って、口を開けて、歯茎を強力にする
呼吸の動きをしたのを思い出しました。


2013/3/13 6:47 in Chigasaki


そして、ヘルパー2級講座も無事終えた5日後。



『私がこの仕事をして調べてきた結果、わかったことがあります。
病気をした人は、過去15年間の食事に共通していることがあります。
それは、朝がパン食です。
日本人の身体は、お米文化でなりたってきました。
パンにするなら、精製した小麦よりも全粒粉のパンならいいかもしれません。
なので、私は必ず、朝はご飯とお味噌汁をおすすめしています。
コンビニのおにぎりでもいいです。インスタントのお味噌汁でもいいです。
お米を食べてください。』



偶然にも開催ギリギリにお誘いを受けた、食育パーティでのお話しです。


食育コーディネーターの方が熱心にお話ししてくださいました。

続けて、主宰したお店のゆかりさんが言います。


「だから、話していたんですよ~。身体が陰性に傾いてるって。
いつでしたっけ?去年の夏でしたよね~。
うどん、焼きそば、パン、パスタで、小麦ばかりだったでしょう?
自分が身体で危機感を感じて、始めて、食事を変えようと思えるのよね~。」


『その食事なら、歯は、必要ないんだと思ってしまいますねぇ~。
歯を使う食事にしてください。』


2013/3/13 食育パーティー in Futagotamagawa



無農薬の野菜、
玄米、
春の野菜メニュー、
オメガオイル、

素晴らしい料理の数々でした。

お酒もオーガニック。


誘ってくださった、ゆかりさん、ありがとう。



2013/3/22 7:07  in Chigasaki



それから、約2週間後。



『あぁ~、歯磨き粉ね、まぁ、つけてもいいけど。
歯磨き粉より、歯茎と歯の間のマッサージね。』


今度は、ヘルパー2級講座の現場実習で。


同じ日に同じグループに振り分けられた初対面の方が、
なんと!

歯科衛生士さんでした。


また、すごいタイミングで表れた人です。


ここでも歯の大切さについての話題でした。


現場実習でのご年配の方々は、胃瘻が大半。
お昼の時間に車椅子に乗せられて、食事場所の部屋に
来られる方は、歯があります。
病棟でテーブルの上にトレーがあり、箸やスプーンで
食事ができる人は、ほんのひと握りの方々です。


ヘルパー2級の初日の講座で、また別の先生がおっしゃっていたのを
思い出します。


『人は、箸が使えなくても、スプーンが持てなくても、
手づかみで食べることができればいいんです。
自分の手で、自分の口に食べ物を運ぶことができるなら、
そうやってでも自分で食べることが大切です。』


私は、初日にこのことを聞いて、そんなに重要なことだとは思っていませんでした。


しかし、今では、その言葉の重みを感じます。





私の祖母は胃瘻で何年も入院しています。

彼女は歯医者が大嫌いだと、

結局、結婚してからも一度も歯科へ行きませんでした。

結果、90才になった今は、

脳梗塞で倒れてから、病院ですべて歯を抜かれてしまい、

いつの間にか、胃瘻になっていた。。

そんな昔ながらのスタイルの病院の方針もあるようです。



私の祖母は現実にその姿を見せてくれています。


歯がなければ、話すことができません。


さしすせそ

たちつてと


発音も難しいのです。

そうすると、


舌を動かさなくなる、

口の、顔の筋肉が衰える。

口が、ポカンと開いたまま。

口の中は乾く。

唾液を作る機会が

少なくなる。

ますます、口の機能は衰える。。





どんなに若くても

歯が一本ないだけで、

笑うことを躊躇しだして、

人前に出るのが嫌になってしまう。


さらに、一本抜けただけだと軽く思っていると、

次々に歯が動き出し、

抜けていってしまう。

そして、歯がなくなってしまう。


でも、総入れ歯にして、何不自由なく生活する。


それは、私の父が実際にしてきたことです。


私は、私の家族は、実体験で、
私に見せてくれていたことに
やっと気がつきました。



2013/3/23 in Chigasaki




ある、HPに素晴らしい話が載っていました。

どんなに歯茎だけで、寝たきりでテレビだけを

ボーッと見ている生活を何年もしていても、


ぴったりした入れ歯を入れただけで、


外に散歩に行くようになったり、

家族と一緒の食卓で食事をするようになったり、

家族がいなくても、一人でおやつに栗をむいて食べるようになったりと

いろんなことにチャンレンジ精神が湧いて、

見違えるように元気になると。



歯がある、
歯がない、

それだけで、

人間は、生活が変わってしまう。



そのためには、

舌の運動、
歯茎のマッサージ、
そして、白砂糖を身体にとらない。
歯を使う、食事をする。


私は、そうすることにしようと思います。


ベロベロバァ~

舌を思いっきり、お風呂で動かしてみよう!
舌をほっぺたの内側から思いっきり押してみよう!
右も左も!
歯の周りに舌をぐるぐると沿わせてみよう!


歯が丈夫で、
舌も丈夫なのがいいね。
食べ物を喉に通す役割があるね、
唾液も。

ご年配の方は、
唾液の量は、成人の方より少ないそうです。



また、そういえば、、

『西洋人は、日本人より唾液の量が多いんですよ。
だから、日本では柔らかいパンが受けるんです。』

こんな話を去年の職場で聞いていたっけ。



さらに、、


「その、電動歯ブラシ、かっこいいですね~」

『8020(ハチマルニーマル)運動を知っていますか?
私は、80才になったとき、20本の歯でいたいですからね。』


ハチマル、ニーマル運動?


この話題は、3年くらい前の職場で、始めて耳にした言葉。。



あぁ~、

5、6年前にも貧血で漢方の先生にも言われていた言葉。。

『あなたは、小麦粉のものを食べちゃだめ。パンもだめだよ。』


しばらくしてから、私は、小麦に走ってしまいました。。




もう、後戻り、できません!



最近、始めて担当になった美容師の方までもが
私に話してくださいました。

薬品アレルギーの話の流れの中で。

『歯磨き粉は、必要ないですよ。』




今年になって、たった、2、3ヶ月の間にたくさんの出会いがありました。




漢方店の方、様々な主婦の方、
食育コーディネーターを目指している方々、
ローフードの先生をしている方、
歯科衛生士さん、
ヘルパー2級の仲間にその先生方、
いろいろな方との出会いもありました。


みなさん、ありがとう。


私が皆さんと一緒にすごして、感じたこと。


将来の私は、今、つくっているということ。


それは、
一番、外から見えないところが、
一番大切な場所だということ。


日々の環境が大切だということ。


それは、自分だけが、守れるということ。



今、日本で。