SEED  -たね-









「Tomokoさんね、きっとこの本、気に入ると思うよ。」



会社の上司の方が私に教えて下さいました。



「マンガだけど、内容は気に入ると思うよ。

機会があったら、読んでみて。絶版だけど。」


えっ、持っていなんですか?


「あるよ。」


じゃぁ、貸して下さいよ。


「汚してもいいけど、ぜったい、絶対になくさないでね!」


じゃぁ、気が向いたときにでも。







私にとって、

誕生日の前日にその大事な、

大事な本を

貸して頂ける事になりました。



お昼ごはんの後に少し。

帰りの電車の中。

そして、

誕生日当日の日の午後に読み終わりました。


本の間に挟まっていた、タネ。なんのタネかな?



種(タネ)の大切さ。




子供の時、


学校の給食で初めて食べた、

くだものが、

あまりにもおいしくて、

そのタネを大事に家に持って帰ったのを思い出しました。



約30年以上前の学校給食のタネから、

今では、

父と母が暮らす、

家の庭で、

毎年、実をつけている。


母は、びわの木のために、

高枝切りばさみを購入したり、

一生懸命、

そのびわの木を育てた。


そんなことも今、思い出したり。




本の中のセリフで印象深かったところ。

「ほぉ~、イチゴのタネは、そうやってとるのかぁ~」

と、主人公がイチゴのタネをつまようじで採っている姿を

感心している社長が言っていました。



読んだ当日に、

生のイチゴを目にしたときは、驚きでした。

ケーキの上にイチゴ!?

その時は、イチゴをそのまま食べました。



翌日。


まだ、ケーキがあります。

チョコレートケーキの上に、
イチゴがのっかっています。


私も、チャレンジです!


最後に残しておいた、イチゴ。

つまようじで、

ちょんちょんと

赤い、うすい、イチゴの皮を

傷つけないように。


意外とつまようじの先くらいの大きさの割に

タネの根元は、しっかりと細~い糸みたいので、

くっついています。


コツもつかめてきました。

ひょいっと、

円を描くように

つまようじを動かすと、

きれいにとれます。


たまに、

どんなにクルクルとつまようじを回しても、

細い糸で、しっかりと実(身)にしがみついている

タネもありました。


とってやるぅ~

みたいな気持ちで、

なんども同じ箇所をさわっていたら、

皮がちょっと破けてしまった、穴も。


そういうときは、

何もせず、

そぉっと、しておくのが、お互いのためのようです。


私は、初めて見ました!

イチゴの種を採った、イチゴの姿を。


なんだか、

中からランプで灯したように、

光っているように見えました。

きれぇ~い。

見とれてしまいました。


そうだ。

数えてみよう!


まずは、5個ずつのグループに。

それから、電卓、電卓。




あれぇ?

たったの36個?

そんなはずはないよね。。

5個のかたまりを一としていました~(笑)



190個です!


いちご一個に、タネは、190ッこ~♪







かわいい。


食べてみました。


!!


なめらかです。

いちごを食べた時に、

なんとなく、のどを通って行く時の

変なイガイガ感が全くなかったです。


うわぁ~、おいしい~♪♪

こんなにおいしかったの~??



そして、

その一週間後の土曜日。

今度は、

朝食時のぶどうのタネをよけました。


その日の夜。


「ねぇ、今、何か育ててる?」

ヘナを頭に塗っている時に、
藤田さんは、聞いてきました。


今は、小松菜。
そう、小松菜がこ~んな大きな葉になってるよ。
あとは、小カブだけど?


「ほうれんそうのタネがちょうど今あるの。
よかったら、持ってかなぁい?
植える場所ある?」



えっ??

タネをもらっていいの?!

うれしい!!

ありがとう~~♪


ちょうど、イネの場所が空くから、

場所はあるよ~。


「じゃっ、あとで渡すね!」




「スナックえんどう豆のタネも持ってくぅ?」


私は、ほうれんそうのタネを手のひらにのせて、

眺めていたときです。


「うわぁ!これ、見て~!!」

藤田さんは、相当の驚きよう。



どうしたの?

えぇ~~?!うわぁ~これ、タネ????


袋から出したら、まさかのこれが??

タネ?!


まるで、古代遺跡発掘から出土した、

美しい、何かのようです。


ビーズのような、

ターコイズの石の色です。


えぇ?!


これ、糸通したら、ネックレスになるね。

ねぇ、きっとこれ、古代の人は、

タネを持ち歩いてて、

そのまま、

ブレスレットにしてたとか!?


タネひとつで、

とても楽しい想像が膨らみます♪♪


あっ、でも穴は開けられないね。

これ、タネだもんね。



「これさぁ、ストーンショップに置いてあったら、

そのままビーズだと思うよねぇ。」


スナックえんどう豆のタネ。 実物は、5,6ミリで、ゴロゴロしている。



なにか、小麦粉を水で練って、

そのまま、絵の具を水でほとんど

溶かないで、塗ったような。

面白いです。



私は、タネは、

黒いものや白いものだと思っていました。

リンゴ、メロン、

アサガオ、柿。。


小カブと小松菜は、

まったく、見分けがつきません。

ちっちゃな黒い、つぶつぶです。



自然界のタネは、もっと様々なものが

たくさんあるのでしょうね~、きっと♪


タネにこんなに、びっくり楽しく驚かされたのは、

私には、嬉しい喜びです!



さぁ、あとは、土だね。


肝心なのは、土。


来週あたり、買えるといいなぁ。


宇宙の自然の流れには逆らえない。

本当に、ありがとう!


タネッ♪♪