行く場所

ここ
2014/6/28 11:21 小戸

いとこが福岡市に引越す?
それも私が福岡に行く時にはもう、住んでいる?

そんな話を両親から聞いたのが5月。
じゃぁ、会いに行こうっと言ったら、
だめだ、ダメだの大反対。

??

ここが私が避けなきゃいけないところ。

きちんと、どうしてなのか、
本人の意見ではないでしょ?

私の気持ちはいとこには全く伝えていない。

そんなモヤモヤが茅ヶ崎へ帰るという前の日の夜に
いとこに連絡をやっぱりとらなきゃと
思いが強くなりました。

もし、万が一会えたら、静香さんと一緒に会ってもいいよね?

いろんなことが頭をめぐり、

でも、やっと連絡先がわかったのが、
夜の12時。
叔母からのメールには
「ぜひ連絡をしてあげて下さい(^^)V」 って。


私が叔母に連絡したのが夜の11時頃だったのだから、
無理もないよね。。


でも、その12時頃は私は、寝てしまっていて、
気づいたのは、2時過ぎ。

ここでメールをしたところで、わからないよね。。

とにかく、朝に電話をしてみよう。


以前、茅ヶ崎の家に突然、一本の電話があって、これから訪ねます。
という遠い北海道の親戚の人が来たことがあった。
初めて会った人で、私は、とても嬉しかったので、
そんな記憶とも重ねていたのかも。


2014/6/28 7:06
今日もフルーツとサラダ
そして、ご飯と納豆、みそ汁。

いとこの住所は、
私の泊っている最寄駅から
2つ先の駅から徒歩で15分のところだって。
だけど、御主人さまもまだ寝ているし、
前もって連絡してくれればねぇ。。。

そうよね。。

でも、電話でいろんな話ができました。

私の年賀状に描いてあった連絡先に連絡したかったけど、
つわりがひどかった時期だったとか、
福岡の土地の特色とか、
いつごろ赤ちゃんが生まれるとか。

今、元気になって、連絡しようとしたけど、
その年賀状が引越の荷物で、
段ボールに入ってて、どうしようと思ってたとか。


今度は、赤ちゃんを連れて、
茅ヶ崎に行くから、その時に会えるかな?

会えたらいいね!

またね!




人生、無駄なことはひとつもないというし。



静香さんにも連絡しなきゃ。
帰りの便までフリーになったってことを。



私をどうしても連れて行きたい場所がある?


じゃぁということで、
お互いの中間地点、
大濠公園のスタバで待ち合わせすることに。


2014/6/28 9:14
大濠公園 スタート地点!

!!
看板にありました。
すぐ近くに福岡市美術館。


その時間までたくさんあるから、
美術館に行ってみようっと。


行ってみよう。美術館に。




日展?


入り口の雰囲気が
オレンジ色のタイルの作りが、
茅ヶ崎の文化会館に似ていると思いました。

福岡市美術館でやっていた。

今度は普通に支払いました。


入り口から入って、右側が絵画。
左側が彫刻が並んでいる部屋。

あのぉ、どうやって順番を見たらいいんですか?

「彫刻が好きな方は、彫刻から、
絵画が好きな方は絵画から見てますよ。
手前が日本画で、奥が洋画です。」

私は、日展というのを初めて見ました。
とにかく、一枚の絵が大きいのです。


遠くから眺めたいのですが、
そうすると、他の絵を見ている人の邪魔になってしまう。

自分が気に入った絵の描いた、
人の名前と作品名をメモしていきました。

日本画は、金箔を使ったり、油絵のような凹凸感を出していたり、
表現方法が深いみたいです。

途中から、「特選」という言葉のついた絵のコーナーがありました。

大迫力のタコが目を引きました。
カニを捕まえているところです。
吸盤もボコボコしていて、大迫力!
タイトルに私は驚きました。
”業”

かっこいいですね~!
タコとカニじゃぁ、ないんです。


他には、カメが何匹も力強く海の中を泳いでいる姿の絵がありました。
その絵のタイトルは、”記憶 -彼方へ ”

この絵を描いた、このタイトルをつけた方にお会いしたいと思いました。


絵とタイトルの関係にこんなにも驚いたのは初めてです。


さて、のんびりしていたら、
静香さんが外で待っていると連絡が入りました。


出口のところで、
はがきの絵が売られています。

何枚か購入しました。

私は、”日展” というのが、
どういう趣旨のものなのか全く知らなかったので、
売店の方に聞いてみました。

あのぉ、”日展”てなんですか?

「日展は、日本で活躍している人の作品を展示しています。
東京から始まって、ここ福岡が最後の展示なんですよ。

そうだったんですねぇ~。

さっ、静香さんが待ってる。
行かなきゃ。

また、こういうときにトイレに行きたくなってしまいました。


「浄化ね。」


確かに。
私は、昨日から一人で、トイレを見つけては、入っています。


静香さんが福岡に越してきてから、
いつか私が福岡に来た時に、連れて行きたいと思っていた場所に
これから行くと言っています。


「でもいとこさんに連絡して、正解だったのよ。
これで、何もしないで茅ヶ崎に帰ったら、
悔んだでしょう。
いとこさんも後で知って、なんで?ってことになるかもしれないし。
昨日は、じゃぁねぇ~って軽い挨拶だけだったし。
まっ、Tomokoちゃんを今日は、お連れすることができて、
嬉しいわ!」


今朝電話で話をした、いとこの住む町も車で通りました。


「おかしいわねぇ、今日は晴れる予定はなかったんだけど。
Tomokoちゃん、本当に運がいいわねぇ~」

それまでくもり空でしたが、
そう、目的の場所に着いた時には、
太陽がはっきりと顔を出し、
とてもお天気になったのです。

2014/6/28 11:41 小戸(おど)
あれは、のこのしま。

なんだかね、
ほっ、とする場所です。


あれ、静香さんがいないと思ってキョロキョロしていたら、
蝶々がヒラヒラ~。

どこに行くのかなぁ~と見た目線の先に、
静香さんは、一人で、浜辺で貝拾いをしていました。


海の向こうは、"のこのしま" という島です。


海に来たのは、久しぶり。
海から歩いて15分のところに住んでいながら、
めっきり海に行っていなかった。

今は、博多湾にいる。


2014/6/28 11:37

ずぅ~っとね、
さっきから、おおきな蝶々が私たちの近くに
いるのよね~

それも、大きな黒で青の色!

とてもゆったりした時間を過ごしました。



2014/6/28 11:45
小戸公園

2014/6/28 11:49
あそこの水色の子が気になった。


「面白いわね~。日展てなんですかって
質問してるTomokoちゃんが絵を描こうっていうんだから。」

(笑)



さぁ、これからです。
私は。


一人暮らしの終盤を迎えたころ、
夢を見つけ、
両親とまた暮らすことになった。


そんな人生の大きな区切り、この節目に
静香さんに会えるのは
今だと思った。

そして、九州の土地にちょっとだけ、
ほんの少しだけ、お世話になった。

帰りの
福岡空港に行く地下鉄の中づりでみたキャッチコピーです。


”続くコツは、聴くことです。 耳をすますこと。”
(ウォーキングBGM配信中 九州交響楽団)


そうだよね。

まずは、自分の意見に耳をすまそう。

人がなんと言おうと、

まずは、自分の感じたことに耳をすまそう!


それから、その凪(なぎ)になったところで、

少しずつ風を入れて、

いつ船を出すのか、出さないのか、

その光景を眺めよう!


すばらしい九州の旅だった。


2014/6/28 14:07
福岡空港出発!


そして、帰りがさらに驚きました。

羽田空港に着き、
扉が閉まる直前のモノレールに滑り込み、
とても景色のよい席に座れ、
そのまま浜松町ですぐに東京駅方面への電車に乗ることができ、
東京駅始発の東海道線には、一番先に発車の電車で空席を見つけ、
あっという間に茅ヶ崎に着いてしまいました。


会社の方々、ありがとう。

あちらこちらで、
私に対応して下さった福岡の方々、
ありがとう。


そして、静香さん
会えてよかった。


みんな、ありがとうね~!!