一日水彩画講座初日の日

It's an amaging day.
2014/1/25 7:26 in Chigasaki







今日は、昨年から待ちに待った、
水彩画講座の日。


私の大好きな画家さんの水彩画講座に
参加ができるなんて!


昨年の11月に初めてお会いして、
それから単発の講座に2回参加できて、
今日は、
一日!

絵を描くことを
絵を描く時間にいられる、
その空間にいられる、
そのことを想像すると、
身体が軽くなる感覚。

そこに集まっている人が
みんな絵を描くことが好きで
集まる。

なんて、居心地がいいんだろう。

私の気持ちを知っているの?
空は、
私を祝福している?

何気なく見ていた
太陽のない
薄暗い空に
虹色が大きく半円!

きっと、あの半円の下には、
もうひとつの半円もあって、
大きな光の輪なのよね~

そのうち消えるのかと思ったら、
出かける時間にも、
大きく孤を保ったままで、

その虹色のアーチを
ほそ~い雲がくぐっているようです。


南から、
北から、
細い雲は、
皆、
東の方に向かって。


講座の場所は、
神田の駅を降りて、
初めて歩く街。


小さい小料理屋さんが
たくさんありました。


出世稲荷神社(神田)
水彩画教室の近くにありました。


「ごぶさたしております。」


先生の方から、先に
声をかけて頂きました。

あっ、よろしくお願いします。


お弁当を持っていこうか、
それともどうしようか?
荷物になるから、
たまには外食にしてみよう。
きっと、何かお店があるでしょう。

そう頭はぐるぐるした朝でしたが、
外食を選んで大正解でした。

”サラダと飲み物が付きます。”

この”サラダ”の言葉に魅かれて、
私は一人で誰もいないお店に入りました。

土曜日だから、誰もいないのです。

そうしたら、
同じ講座に参加していた方が
私がさっきしていた格好で、外にあるメニューを
見ています。

お店の中から、
窓ガラスをつんつんと合図して、
お誘いしてみました。
日帰りで三重県からいらした方です。

ここのお店、絵がたくさんありますね~。

あの絵も、素敵ですね~

2人で感動していたら、

「もっといい絵があそこにありますよ。」


お店のオーナーは、ヨーロッパのいろんな国を
20代のころから渡り歩き、
絵も、蓄音器も、レコード、写真、たくさんの
本物を集めている方でした。

そして、110年前の蓄音器で、
80年前のレコードを
かけて下さいました。

レコードの針は、
200年経った、日光東照宮の竹を使って、
自ら作ったそうです。

アヴェ・マリア
G線上のアリア

本物です。


Restaurant Marusyan
お店には、エジソンの蓄音器もあります。

四角いスピーカーの音で
いくら木で作ったとても高価なスピーカーの
音でもありません。


「電気は一切使ってないの。」

そうです、手で巻いています。

まるで、生演奏のような音です。


音楽評論家や音大生が集まるそうです。
こちらのお店。

「赤いりんごのレコードを持ってくるお客さんもいますよ。」


この音を肌で感じられるんだもん。
わかるわ~。

偶然入ったお店で、30分以上、
いろいろな珍しいものを見せて頂きました。


当時のレコーディングの仕方とか、
だから、当時の売れっ子演奏家は体力が必要だったとか。


缶詰みたいに積んであるのは、ドーナツレコードになる前の、
この世にレコードが生まれた時の本物のレコード。

偶然入ってみたお店は、
本当に素晴らしかった。


あまりに感動してばかりいたら、
午後の講座に少々遅れてしまいました。


講座のクラスの方々、先生、申し訳ありませんでした!

そして、絵がギリギリに仕上がりました。


一人ずつ
先生がコメントをして下さいます。


「こちらの絵は、額に入れて飾っておきたいですね~。」


他の生徒さんにも同じような言葉を話されていましたが、
私にもこの言葉を頂けるなんて!

とても嬉しかったです。



みんなで同じ絵を描く。

けれども、

みんな少しずつ違った色で、
違った、タッチで、
違った、線で、
違った、大きさで、
表現は、
自由。


持っている筆も自由。

ベースの紙は、
向き不向きはあるけれど、

他の誰かが
異なったことをしていても、
それをみんなで認めあう空間。


あぁ~、あっという間だったぁ~。



一緒に銀座に行きません?
ランチをご一緒した方が誘って下さいました。

水彩画の展示会があったのです。


そして、先生ともうひとりの生徒さんも加わり、
4人で会場へ行くことに。

なんと!

地下鉄の駅に行く道で、
先生は、地下鉄の回数券を私たち生徒3人に下さいました。

えっぇ??

ありがとうございます。


そして、その水彩画展の会場の受付の方がおっしゃいました。

「この水彩画展の理事長は、茅ヶ崎の方ですよ。」


私が住所を受付簿に記入したので、教えて下さったのです。


こちらの会場には、
先生の知り合いの画家さんがちょうどいらして、
私たちに紹介してくださいました。

そして、来月の個展の案内も頂きました。


「せっかくだから、ごはんを一緒に食べませんか?」


先生が私たちとごはんを?!


4人で、天ぷら定食を食べながら、
先生が画家になった経緯とか
学生の時に進路を決めた経緯とか、
ご家族のこととか、
自然とたくさんのことを
私たちにお話して下さいました。


そして、こういう機会はめったにないからと
ごちそうしてくださいました。

ありがとうございます。



朝は、
東の美しい空を見、

神田に行って、
水彩画講座に参加でき、

お昼は、
蓄音器でのレコードを聞きながら、
同じ絵が大好きな方と一緒にパスタを食べ、

夕方は、
先生と一緒に銀座に行って、水彩画展を観て、
それから、有楽町に行って、

みんなで
夜ごはんを食べました。


それぞれ、
三重県、埼玉県、神奈川県、そして山形県。


みんな東京からバラバラに帰るけど、
また次回、一緒に会える人たち。


今日一日は、
本当に、
すばらしいゆったりとした時間が流れていました。


たくさん動いているけれども、
すべてが、ゆったりしていた。


すべてが解放されていた。


会う人すべて、
聞くもの、
見るもの、
感じたこと。

そして、
また繋がっていく。


自分が自分でいるときって、
こんなにも自然と
ゆったり時間が流れるのかな。


私にとって、
ゴスペルは、それぞれの声が一つになって、
響き合い、

絵を描く時間は、
自分に戻っている時間かな。




今日は、ねこじゃらしを描きました。



ありがとう、レストランのオーナー
ありがとう、同じクラスの方々、
ありがとう、あべ先生、
ありがとう、今日出あった
すべてのもの。


ありがとう。