グラスと布

Glass and Kitchen cloth
2014/5/4 できた♪



デッサン塾に通い始めて、2枚目ができました。




長かった~。

でも、納得するまで、できました。


私の場合は、独自の世界があるそうで、
あまりアドバイスをしないようにしていると先生は
おっしゃっています。

そう、何年も前。
中学生以来の
久しぶりの絵の具と筆の時間♪


水彩画の先生にも同じことを言われました。


「う~ん、Tomokoさんの場合は
あまり言わない方がいいみたいですね。」

そう、この輪郭をしっかり描きましょうとか、
ここには、線を入れましょうとか。

私は、輪郭をつけて、
線引きするのが
なぜか、とても苦手。

でも、まだデッサンを始めたばかりなので、
それでも
今の私にあったアドバイスを
きちんとしてくださいます。




今回のデッサンは、
”全体のバランス”
 が大きなテーマだった気がする。

「Tomokoさんは、次は、何にしようかなぁ~」

オウム貝の次は何かな~?

1回目

用意してくださっていたのは、
グラスと布でした。

とても、おしゃれな
美しいデザインの布の表現になっています。

大きなグラスと台所で使うふきんです。

さぁ、いったいどこからどう
描き始めたらよいのやら。。

しばらく、眺めました。

真ん中がどのあたりなのかを
探して、
あそこかな?
こっちかな?

水彩画はわざと、
紙の枠に対して、
描く対象を
右に置いたり、
左に置いたりと
中心からずらしたりするけれど、
デッサンの場合は、
基本は、紙の中心に描くと
前回、話していた。

とにかく
目安の大枠の線ををまず引こう。

そう、思って、
うわぁーっと
何も考えないで、
霧の中からグラスと布が浮かんできて、
見えてくるといいなぁ~。
そんなふうに
適当に描いていました。


「ちょっといいですか~?
独自のアプローチもいいんだけれど、
まずは、基本となるものの
輪郭ははっきりさせた方がいいの。」

「同じ位置にあっても、
質感が違うものをわけるというか。
この場合は、奥と手前。
ガラスの固さと布のやわらかさ。
この場合は、手前のグラスの形を
まずは決めて。

円の見え方とか細かく教えてくださいました。

「今は、おおまかな線を入れてもいいの。
あとで描き込んでいくうち、
線は気にならなくなるから。」

「今の段階でベースになる線を入れておくことで、
あとで、あぁ、こっちがああだったとか、
こっちが今度は修正しなきゃとか、
そういう手間が
今ならまだ、いくらでも修正が効く時なので。」

そっか。
しっかりと中心となる基準となるものを見極めて、
そのものの線は揺るがないものとして。
そういう風に描いていけばいいのね。

中心を見つけて、
土台になる場所や
幅、高さなどを
きちんと面倒がらずに
今のうちに描いておく。

そんなさっきまでの霧の中の
もやもやした描き方のものは、
一度消しました。


言われたとおり、
中心のグラスを
しっかり計りながら、
描き直しました。

さっきのもやもやした時の
グラスの大きさとは
全く違う長さになり、
足の部分も別の場所。

そっかぁ、
中心のグラスがあって、
はじめて、
布がそこで、そんなふうに
手を広げているように、
流れるように存在できている。

やっとグラスと布の関係が見えてきた気がしました。

そして、
布の折れているところの場所や
布の動き、
そういうのが見えてきました。


2014/4/6 1回目

グラスと布の位置がやっと理解できました。


右側の下に布が降りてきているので、
この場合は、
紙の中心より
少し上に描いた方が、
下に余白ができて、
バランスが取れる構図なのだと、
最後に先生からアドバイスがありました。

まっ、今回は、この位置でいこう。







2014/4/13 春の天丼♪

2回目

「”位置関係” がしっかりと
おおまかな調子のベースをつくった上で、
細かいことを描いていった方がいい。
あとで楽だし、
調子の流れがはずれにくい。」

2回目の2時間くらい経ったころ。

「”暗さの中の明るさ”
暗さを積極的につくって、
明るさを表現する。

それから、約30分後。

「暗いところは、もっと暗く。
思い切って!」

「中に入っているものの見え方で、
ガラスの存在を感じさせる。」


2014/4/13 2回目






3回目



”全体のバランス”

「全部描くんじゃなくて、
ポイントを自分で見極めることが必要。」

「細かくなると
目がその部分ばかりにいきやすい。」

「常に全体の比較を忘れない。」

2014/4/20 3回目

あと、1回か2回?で仕上がるかな?





4回目
さぁ、そろそろ仕上げ!
よーく見比べようっと!
布が少しグラスから右に離れているみたい。



ここまでできている時は、
途中で、離れて何度も確認をした方がいい。


「仕上げの段階の時は、
眺めることが大切になってくる。」

2014/4/27 4回目

「明暗の関係は出来上がっている。
次は、質感。
次回で終わらせましょう。」





5回目


あまり描きすぎると、気がついたら、
黒くなりすぎたっていうこともあるので、
離れて見てみるのが大切。


「余白をきれいにすると、いいですよ。」


紙の左下でいろんな鉛筆の濃さの
ごじょごじょとしていたのものを
消しました。


あら!?
ここをきれいにするだけで、
どこを描き足したらよいのかとか
見えてきたじゃない!?

私は、とても驚きました。

部屋の中もそう、
仕事でもそう、
なんでもそうだけど、
きれいなスペースがあってこそ、
目が行くところが、
自動的に、自然に
その本質のところに
行くのかもね~。


そんなふうにまた、線を足したりしていきました。


「絵としていいですね~」

先生がおっしゃってくださいました。
なんか、うれしい。

デッサンは、記録のような感覚で、
絵は記録とは違うみたい。


「やればやるだけの表情は出てくる。」

「いろんなやり方をして、自分なりのガラスのつかみ方がわかってくる。」

このとき、もう一人の生徒さんは、
ビアジョッキを描いていて、
とても、ピカピカ感があって、
ああいう描き方もあるんだぁ~とながめていました。

2014/5/4 5回目午前


「1つのことをやるのも大事。
いろんなことをやるのも大事。」

「主役は布かな?」

確かに、グラスよりも
私は、布ばかりに意識を向けていました~。

「どれもこれも主役だと絵としておかしくなっちゃう。」




今日のお昼は、うなぎ!
デッサン塾のすぐ目と鼻の先!





補足の時間。


同じ日の午後。
今日は、午前と午後、参加しました。

最初の10分で、
仕上げるぞー!!

気づいたら、30分、経っていました。

もう、いいかな。


2014/5/4 5回目30分
できた。


気になっていた、
右下のS字に見える部分が
自分の中で、納得できました。

ガラス部分も少し描き加えました。


スケッチブックをしまったりするときに、
紙がこすれて、薄くなったりしないようにと、
先生がスプレーをかけてくれました。

こんな、スプレーがあったのね~。


あぁ~、終わったぁ~。




レッスン時間最後に
一緒に学んでいる仲間と
先生からの今日、頂いた言葉。


いつまででもやめさせないと、やめない。(笑)」

そう、FIX(フィックス) スプレーをかけたので、
もう、終わり!(笑)


「この場合は、布が主役で花。」
「空気感がある。」
「見えたとおりだと、輪郭が見えない。
その代わり、密度を上げないと。」

「次は、質感とか違いを描き分けると表現が増えると思います。」



「布のやわらかさがでてますね。」

ありがとうございます!


「何回で描いたの?」

4回と今日の午前中と午後の30分!

時間で考えると、約18時間!?


回数を時間にすると、びっくりです。


「布の場合は、どうしてそう見えるのか?を探す。」



片づけをしていたら、
他の方から

「これ、額に入れて、飾ればいいんじゃないの?」

えぇ?

これは、意外な声。
うれしかったです。




グラスと布の描き終えて。

私自身の感想。

最初の描き始めの霧の中みたいな時の
写真は撮っていないですが、
その時から比べると、
とてもはっきりとできた気がします。

この題材だけに
時間が許されるなら、
グラスのところをもうちょっとやりたかったかなぁ~。


まっ、今は、練習、練習♪


そのうち、ガラスが主役になるのも
描ける日がくるでしょう~。


あと、先生に気づかされたことで、
驚いたことが、一つありました。

何回目かのある日。
何気なく他の生徒さんと先生とで会話していた時、
「Tomokoさんは、集中力があるから!」

えっ?
そうなの?

意外な一言でした。


子供のころから、
「おまえは飽きっぽい。」

何度かそう言われていたので、
本当に驚きだった。


本当に自分が好きなものと向き合っているときって、
自然体でいられるのかもね!

だから、時間の経過は、
私には、無(ム)の時間。


自分が自分でいられて、
なんにも考えなくて、
そのまま感じたことを
無我夢中にしている?
我は忘れてはいないよ。

ただ、感じたことを
その対象のものと
素直に向き合って、
その時間、空間を自然体に過ごすことの
できる時間。

そんなふうに最近、思ってみました。

そう、
そこに存在するものを
素直に認める、

すべてを。


何に対しても、
他の時間でも
こんな風に過ごせたら、
もっと、楽なんだろうなぁ。


そう、
中心の軸さえ
最初に見極めさえすれば。


これから、これから!
楽に行こう!


すばらしいデッサン塾の仲間。
先生、
素敵な時間、


ありがとう!!


2014/4/6
グラスと布