ブーメラン

The past is gone and the future
2016/3/27 できた。

長かった~。

2016年。

年が明けてからの
ほぼ、毎週日曜日。


~1回目~

なぜか、私はセッティングされていたフクロウはなんだか
描く気にならず、

目が向いた先が、
ブーメランだった。

ブーメランは30センチくらいかな。
薄くて、小さめ。

先生は、じゃぁ、これと赤い支えを用意して下さいました。

これだけじゃぁねぇと、

組み合わせて置くものを探しました。

なぜか、私の目に留まったのは、

ガラスのハイヒール。

本当はプラスチックですが。

なぜか、気になる。

なので、ブーメランとハイヒールをテーブルに置いてみる。

で、先生はなら、これをと布はアースカラー
のものを用意して下さいました。

そして、赤い支えの台の上には、以前、私が311の直後に購入していた
ロウソク立て。
これをデッサン塾のモチーフとして以前、先生に渡したもの。

灯台のようなそのロウソク立てを置いて。。。

先生はまた何か持ってきました。

ハイヒール?

ハイヒールつながりでいいかと思って。

そう、アクセントにも確かになるね。


なぜか、わたしが透明なハイヒールが気になってしまった。

そして、そのイタリア製のハイヒールを真ん中に置いてみたら、

バランスがとれた構図。


先生は言います。

「どんなストーリーができるのか、楽しみですね。」


う~ん。

これは、これは。


オーストラリア、その次がイタリア、そしてガラスの靴。

それを灯台の光があってもなくても、

灯台そのものは、全部お見通し?

そんな感じなのかな??


私がこのとき最初に頭に浮かんだタイトル。

”忘れ去られても、またよみがえるもの”

そんなふうな世界的歴史な大きな流れと今を思いました。


ところが、実際の紙に鉛筆で線を引くとなると、

これが、私にはとても時間がかかりました。

2016/1/10





~2回目~

ここが重要。

基本の構図取りに何時間??

2016/1/17


~3回目~

ようやく描き始めたところ。

「ちょっと離れて見て。」
「だんだん、世界が出来てたので、この調子で。」

2016/1/24



~4回目~

3回目との違いは何かな?

今自分で振り返ってみても、何をしていたのかな??

「ちょっと形がそれぞれむずかしいところがあるので、
世界を作る前の準備が結構大変だったのでは。」
「ブーメランの模様はとりあえず描いてしまって、強弱をつける。」
「最初から省略して描くというのは難しというか。」
「修正しやすいように、進めていけばいいのでないのでしょうか。」

2016/1/31

アボリジニーと一緒に生活した女性のお話を読んでみました。


~5回目~

ブーメンランの模様にやっと目がいきました。

「絵本の絵みたい。」
「見えてるものをただ描くだけでは難しくて。」
「後ろ側はどうなっているんだろう?と理解・解釈しないと描けない。」
「見えないいろんなものを、いかに、盛り込むか?でしょ?」

2016/2/7

2016/2/7 13:03 in Chigasaki


~6回目~

さて、5回目の時から何が変わったのかな?
多分、イタリアお面のハイヒールに手を入れていました。

2016/2/14


~7回目~

さ~て、こうして自分でも振り返ってみると、
何をちょこちょこと描いていたのか?
こうして経過をたどってみると、面白いです。

この時は、ガラスのハイヒールを見直しました。
そう、この日は、お昼過ぎから鼻水が止まらず、
寒気がして熱が出てきて、調子がいまいちでした。

「細かいんですけど、全体を見ながら、やっていけるといいですね。」

2016/2/21



~8回目~

ブーメランに目を戻したよ。

うーん、まだまだ。

「位置関係を頭に入れながら、描いていって。」

2016/2/25

2016/2/28 12:22 in Chigasaki



~9回目~

全体的なバランスとガラスの靴を描こう。

「飽きてなければ、ゆっくり描いて下さい。」

はーい。

2016/3/13



~10回目~

一番最初に決まった題材。
ブーメラン。
これが、主役。
これを完成させて、ガラスの靴も、
他のものも
整えよう。

「奥は物語が流れてきていていいと思います。」

もう、いっか。


本当は、あと2、3回と続けたいところ。
でも、もう4月になる。

きりがない。

ここまでにしようっと。


で、全10回で、できました!!

2016/3/27


実は、この題材を描くにあたって、
アボリジニーのこと、
ブーメランのこと、
オーストラリアの歴史のこと、
オーストラリアのこと、
イタリアのこと、
イタリアの仮面舞踏会のこととか、
私なりに調べました。

そのために読んだ本が、
実は、嘘だったとか。
一人で、落胆してみたり。
でも、その本の評判がどうなのか、
調べなくてもいいことをしたから、
知らなくてもいいことも知ったりとか。

やっと自分の絵を描きあがるまでの下調べを
やらなくて、いいかなと思った頃、
順調に描きこめられたのだと思う。

先生にも話したのですが、
そのものの存在を考えるのをやめたら、
あるものをそのまま見て、
描くことができました。

今、私がこうして生活しているのも、
今まで世界中でのいろんな歴史があってこそ。

なにがよかった、悪かったではなくて、
そこにあって、ただ、存在しているのものに、
わざわざのこじつけはいらないってこと。


今回は、
そんなふうに思えたデッサンの時間でした。

いつもなら、最初にタイトルが決まって、描き始めるところが、

最初に頭に浮かんだタイトルがしっくりこない。
毎回、タイトルを考えていました。
無題もありかな?と思ったり。

でも、主役はブーメラン。
だから、ブーメラン。


丸々、3か月間、ずっと同じ場所を使わせて頂き、
ありがとうございました。

手前のガラスの靴は、一昔前の携帯置き。

携帯が着信したときに、ヒールのつま先の方が光る仕組みなものだそうです。



ブーメランは、以前いた他の生徒さんが修学旅行でオーストラリアに行った時のお土産。