オウム貝

Nautilus
2014/3/23 4回目で、できた。










デッサン塾に通い始めて、1ヶ月が経ちました。

やっと、
やっと、です。

一枚のデッサンが完成しました。

一回のレッスンで一枚を仕上げるのかと思っていたら、

「じゃぁ、次回も続きをやりましょう。」

先生がそうおっしゃって下さって、ほっとしました。


鉛筆の持ち方、

消しゴムの使い方、

鉛筆の削り方、

いろんなことを

教えてくれました。


あの、小学校の図工で自分の左手を描いたあの日の、

楽しかったこと!


あれから、約30年!



また、楽しい時間♪

本格的なデッサンだけの塾に通い始めました。


「どっちにする?」


白いホーロー素材のポットとオウム貝が用意されていました。


こっち!


「そうだと思った!」


先生は、私の好みを察していました。


昨年の5月に偶然入ってみた、個展で初めて

先生にお会いし、そしてなぜか話が弾み、

ニュージーランドの話や、美しい空やお花やバラ、

一緒にお茶もして。



それから、やっとこの3月から先生のお教室へ通う決心をしました。


4回目のレッスンでやっと一枚できました♪



モノの見方。

考え方。

まだ、たった4回通っただけですが、

とても、奥深いです。




2014/03/02  1回目

1回目。

「まずは、枠を決めて。」


私は、最初、その、”枠” にとらわれすぎて、

身動きができない感じで描いていました。


緊張しました。




2014/03/09 13:02  in Chigasaki

2回目。

「最初に描いた枠は絶対じゃないの。
この最初に描いた線は、あくまでも目安だから、
途中から修正しながら、ああかな、こうかなと変えていっていいの。

そして、

私が一番、胸の中に ”ストン” と入った先生の言葉。

「見たまんまを描けばいいの。こうやって、見たまんまをそのままね。
この、鉛筆の持っている手で見ているモノをそのままなでてると思えばいいのよ。」


!!


な~んだ!
最初の描いた枠の線は、目安だったんだ。
見たまんまをそのまま描いていいんだ~♪


このアドバイスを頂いてからは、とっても気が楽になりました。


なので、私は、その枠にとらわれなくていいのなら、

このオウム貝の気持ちになってみました。


2014/03/09  2回目


!!

このなんだかわけのわからなかった模様は、

最初は、ひとつの中心のある場所からはじまって、

それで、育つにつれ、大きくなるにつれ、

必然的にできた模様だったのね~!


うぅッ~、って、このオウム貝が声を出すなら、

自分の身体を大きく成長させるときに、

とても一生懸命にそして、ある時に一気に加速してみたり、

力を入れてみたり、

今も生きているみたい。。


海の中や砂の中、

いろんなところを通って、

今、私の目の前にいるんだぁ~。


と思ったりしながら、

とっても楽しく模様を描いてみました。


そして、先生がおっしゃっいました。

「今日は、2回目ですが、前回と比べて、Tomokoさんの中で何かがはじけたようで、
とても力強い絵になってきましたね。次は、輪郭ですね。





2013/03/16 6:05 in Chigasaki


2014/3/16 13:53  馬入川


3回目。

「一か所にとらわれると、バランスがね。」

「ずっとやってても、きりがないからね。」
「おなじのを一生やっているつもりですか?ってことになるでしょ?」

「ある程度、できてきたら、一度、線を引いてみるの。」

「わからなくなったら、いったん線を入れてみる。」


2014/3/16  3回目の途中。 
ここで、”線” を引いてみることに。


「同じところを一生懸命もいいんだけれど、全体のバランスも大切ですよね。」
「少し離れて見て、それで全体のバランスを見ながら、調整をしていく。」





私にとって、
この3回目のレッスンの言葉は結構、身に応えました。

私の人生、そのもの、ズバリだわ。。


もう、これで、この絵は終わりにしてもいいのでは?

と先生の意見もありましたが、

先生のもうひとつのアドバイスに

「手前の模様のところが目立っているから、こっちのむこう側に広がったところの
バランスを考えると、もう少し、塗った方がいいですね~。」


2014/3/16  3回目の終わりはこんなかんじ。

そう、バランス。
バランスがなにより大切。。





4回目。

「遠くの奥に引っ込んだところは、この鉛筆の濃さを使ってみて。」
「そう、もちろん、後ろに影にすると、自動的に手前が白くなるけれどね。」
「ここの場所を描こうとするときは、その場所ではなくて、そのとなりの場所を描く。
みんなで共同作業というか。協力しあって、仕上がるというか(笑)」


遠近での鉛筆をどうやって使い分けるのかとか、
今日、また新鮮な気持ちで描けました。


私が前回、思ったことをお伝えしてみました。


先生、前回の先生の言葉は、
まるで、私の人生そのものを言われているようでした。


「そうなの、デッサンは人生そのものなのよ。」


そうなんですね~♪





これから、どんな課題の絵を私は描いていくのかな~。


そのうち、人物とかも自由に描けるといいなぁ~。


次のレッスンは何を描くのかな~?


楽しみです♪



一緒の教室で絵を描いている仲間も

とても個性的な人たち。



レッスンの途中で、

いろんな年代の人が

みんなで一つのテーブルでお茶をして、

お菓子を食べて、

おしゃべりをして。




ベースができたら、

枠にとらわれなくてもいい。

バランスをとりながら。

少しずつ、

修正しながら。


一歩引いて、眺める。






あせらず、楽しもう♪


素晴らしいデッサンの時間、

ありがとう。